帯域幅制御オプション

帯域幅制御オプション

PDQ Connect では、「ステージドデプロイ(段階的デプロイ・Staged deployments)」機能により帯域幅を制御できます。回線帯域の過剰な利用を防ぐため、パブリックIPアドレスごとに同時ダウンロード数を制御できます。上限に達した場合は、進行中のダウンロード数が上限を下回るまで新たなダウンロードは開始されません。この設定は、パッケージのデプロイおよびパッチ適用時のダウンロードに適用されます。

ステージドデプロイの設定

設定画面へは、画面左下の歯車アイコンをクリックし、「Bandwidth」をクリックします。

各設定項目

  1. Staged deployments
    1. スライダーをオンにすると、ステージドデプロイが有効になります。
  2. Active download limit
    1. 同時に実行できるデプロイ数を指定します。
    2. この上限はIP アドレスごとに適用され、全体合計ではありません。
  3. IP addresses
    1. 制限を適用するパブリック IP アドレスを指定します。
    2. 指定方法は以下の 2 通りです。入力例の詳細につきましては、後述の設定例をご参照ください。
      1. 単一 IP(例:203.0.113.1)
      2. CIDR 表記による範囲指定(例:198.51.100.0/25)

IPアドレスの指定

ステージドデプロイを適用する IP アドレスを入力する際は、以下の点にご注意ください。
  1. Active download limit は最大 100 まで設定可能です。
  2. 指定する IP アドレスはすべてパブリック(外部)IP アドレスである必要があります。内部 IP アドレスではステージドデプロイは機能しません。Devices ページで「Public IP address」列を有効にすると、各デバイスのパブリック IP を確認できます。
  3. 必要に応じて複数の IP アドレスを登録できます。たとえば複数拠点がある場合、それぞれの拠点のパブリック IP を登録できます。IP addresses フィールドの下にある「+」アイコンから追加できます。
  4. 同時ダウンロード数の上限は、リスト内のすべての IP アドレスに対して同一に適用されます。IP ごとに異なる上限を設定することはできません。
  5. IP アドレス範囲を指定する場合は CIDR 表記を使用する必要があります。たとえば 198.51.100.20 ~ 198.51.100.23 の範囲を指定する場合は、「198.51.100.20/30」と入力します。
  6. IPv4 および IPv6 の両方に対応しており、上記のルールはいずれにも適用されます。
  7. 複数のデバイスがステージ待機状態になっている場合、実行順序はあらかじめ決まっておらず、実質的にはランダムに処理されます。

設定例

例 1 - 単一 IP

この例では、パブリック IP アドレスが 198.51.100.8 のデバイスに対して、同時に実行できるデプロイは最大 5 件までに制限されます。
それ以外の PDQ Connect 管理下のデバイスについては、すべてのデプロイが同時に処理されます。


例 2 - 複数 IP(範囲指定なし)

この例では、IPv4 が 2 件、IPv6 が 1 件の合計 3 つの単一 IP アドレスが指定されています。
それぞれの IP アドレスに対して、同時に最大 10 件のデプロイが実行可能です。そのため、合計で最大 30 件の同時ダウンロードが可能になります。
※異なるパブリック IP アドレス配下にあるデバイスについては、この制限は適用されません。


例 3 - CIDR 表記による複数 IP 範囲

この例では、IPv4 と IPv6 それぞれに対して、CIDR 表記による 2 つの IP 範囲が指定されています。
各範囲には 4 つの IP アドレスが含まれており、合計 8 個の IP アドレスがステージドデプロイの対象となります。
範囲内の各 IP アドレスは個別にカウントされるため、この設定では最大 24 件の同時ダウンロードが可能です(8 個の IP アドレス × 各 3 件)。


例 4 - すべての IP 範囲

この例では、CIDR 表記を使用して、PDQ Connect 内のすべてのデバイスにステージドデプロイを適用しています。これは、IPv4 の全範囲(0.0.0.0/0)および IPv6 の全範囲(::/0)を指定することで実現されます。
この方法により、すべてのデバイスに対して簡単に帯域制御を適用できますが、Active download limit の上限は依然として最大 10 件に制限されます。
大規模環境では、スケーラビリティの問題を避けるため、対象を特定の IP に絞ることが推奨されます。
また、一般的な構成として、特定の IPv4 アドレスを指定しつつ、IPv6 は ::/0 を指定してすべてを対象とする方法もあります。